ふらりと珈琲を飲みに入るのが下手すぎる。
レディースデイ、もう一本映画を観るか迷い、一本目がかなり良かったから今日はもう観ないことに決め、用事を済ませてお茶しながら読書しよう、その前に読み終えたこの本を図書館に返却しよう。そこでうろうろ1時間あまり、8冊も単行本を借りてしまう。次の用事を済ませる時間も体力も余裕がない、それが今日の私。いつもの私。珈琲は飲まず、急ぎでない用事も後回しにして帰る。
本は重いということを、重い荷物を持って移動する億劫さを、体はいつまでたっても覚えてくれない。寄り道道草待ち合わせにかかる時間が逆算できない。この間見かけて素敵だなと思ったカフェの場所を肝心なときに思い出せない。いつもの店は家のそばか、駅から遠く。よくあるコーヒースタンドは寛げない。いろいろなやりくりが下手くそなんだなあ。不器用です。
先週珍しく思い立って入った、雨で空いてた話題のお店。すばらしい幸運に感動すらしたが、観光地のど真ん中、親しい人と頻繁に行くにはお洒落度がよそよそしく、お財布もさびしくなりそうで。けっきょくふらりとうま(くて安)い珈琲飲み道って険しいなあ、ってことです。

- 作者: 西加奈子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/01/10
- メディア: 単行本
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