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はてなダイアリー  -ひまもてアーカイブス-

2016.1.6以前の記事はダイアリーのものです。

でも決めると決めたときはさくっと決まる。


書店にて。いつものように読書メーターの「読みたい本」に気になる作品をメモしながら書棚の間をひらひらと歩いていたとき。その数が20冊を超えた瞬間ふと『今日この本屋で例のカードを切る』と決めた。それはなぜか。

仙台ぐらし

仙台ぐらし

今年刊行されて、仙台以外の書店で入手が難しかった(と記憶している)この本が、ちょんと棚にあったから。これは私のために棚を作ってくれた店員がいるに違いない、と思った。今日は特に「読みたい本」に登録する本の増え方が異常だったから、感性が同じ人がここにいる、と思った。一万円使い切るにふさわしいだろう、と。
本が好きだから、本について書いてある本にしようと決めた。新たな世界が拓けるようなことに使いたいと思っていたこのカード、新たな本との出会いの入り口にすればいい。わざわざ自分で買ってまで読もうと思う本ではない。そして一読だけでは絶対に手放さないだろう。そう考えて、素直に納得できた。そしていっぱい歩いて、選んだ本。

  1. うちはBSが見られないので一度として番組を見ることはできないまま番組が終わってしまったらしいけど、この20年の世相を反映した本のデータベースとしてとても魅力的。追悼児玉清さんのコーナーで泣いてしまった。
  2. THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」

    THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」

    帯にあった「書店巡りの旅に出たくなる、ブック&書店ガイド!」をどうしても見過ごせなかった。地図がついていたり日別に並べられていたりと全体のつくりがとても丁寧で、本当に全国の書店に足を運んだ上でお勧めするコメントにやられた。内容というより編集スタイルがびたーっと合ったので応援したくなった。書店POP好きにもたまらん一冊です。
  3. 本の本 (ちくま文庫)

    本の本 (ちくま文庫)

    図書館にこれの単行本版(本の本―書評集1994‐2007)がいつもあって、手には取るもののその分厚さに躊躇していたという経緯があり、文庫化されていたのでこれだったら腱鞘炎にならず読めそうだと思った。ぱらりとめくったところに凡例があって、とても嬉しかった。表紙を見ているだけでもなんか嬉しくなるのは私だけかしらん。
  4. 名作あらすじ事典―西洋文学編

    名作あらすじ事典―西洋文学編

    お恥ずかしながら古典といわれるようなちょう有名な作品を、あんまり読んだことがないです…教科書レベルの知識もあやうい。なんとかしたいんだけどどうしたもんかなあ、という悩みを解決できるのでは、と選んだ一冊。日本文学の方と迷い、最近「ガラスの仮面」を読み直していて『そういえばアンナ・カレーニナってどこの話だっけ?*1』と思ったから西洋にした。
  5. ここまで5点(仙台ぐらしを含)選んだ時点で試算すると、残り500円程度だったのでさてとどうしよう、と迷って迷って迷った結果選んだのが、でした。訳者あとがきだけで50ページくらいついてるのがおかしくて、すさまじい情熱だなと感心する。このひと(訳者の方)とも仲良くできればいいなあと期待を込めて。

お会計しめて、10,585円也。
全部カバーは断って、取っ手の付いた袋(紙じゃなくて不織布だった)に入れてもらった。今もニヤニヤがとまらない。だって来年は、この膨大なブックリストから欲しい本を買えるわけでしょ。え、え、来年も誕生日はくるのよ。くるんですってよお義母さん(不届き千万)。
わー、こんな本あるんだ!読んでみたい!という体験が何より楽しくて、贅沢な時間だなあとあらためて思いました。全国どこでもネットでも同じものが買えるけど、その一冊に出会ったときの驚き、わくわくする気持ちの方を、わたしは本の内容よりはるかに鮮明に覚えているなあ、と気付いたことが本当に大きな収穫だった。ネットだけでは味わえない愉しみだなあ。本屋さん。

*1:答え:ロシア