はてなダイアリー  -ひまもてアーカイブス-

2016.1.6以前の記事はダイアリーのものです。

避暑の二日間。

残暑お見舞い申し上げます。厳しい暑さが戻ってきましたが、いかがお過ごしですか。

ただただ美味しいものを食べ、夏の疲れた体を癒すためだけに温泉に行こう。そんな計画を立て、ピッタリの宿を手配し、出かけてまいりました。有馬温泉泊まるのは初めて。いや、ばーちゃんと行ったから私は2回目。
ただただのんびりするためのアイテムとして欠かせない本も、真剣にチョイス。ここは、ずっと積んでいる井上ひさしさんの吉里吉里人 (1981年)をと手に取ったが、荷物持ちに大反対され泣く泣く諦めた。確かに800余頁は超重量級で、開こうとするだけでも相当な元気が必要。すごすごとまた棚に戻す。せっかくのチャンスだったのにな、ちぇー。チヨ子 (光文社文庫)にした。安心の宮部さん。
日本人は概ね、というかわが同居人は特に、旅にでてのんびりするということが理解できないらしい。観光スポットあれこれ事前に調べておけと騒ぐし、朝早く出発したがるし、歩き回るのに重いモン持つの嫌やから詰め終わった荷物をキャリーバッグに移せとか言うし。ちょっと!話聞いてる!?というセリフが何度喉元までせりあがってきたか分からん。が、彼が気持ちよく旅してくれないといろいろと面倒があるので、仲良く出発。
有馬温泉 月光園 鴻朧館*1さんにお世話になりました。R天トラベルにも載ってますけど、手ごろな価格(註:有馬基準の)で希望が満たされそうなお宿はここかな、と、あてずっぽうだったけれど。ここ、本気でお薦めします。今度両親を連れてきてあげよう、と思いました。全体的に空間がゆったりとしているし(もちろん部屋も広々)、ホームページに謳ってあるとおり眺めが最高で、なんと蜩が大合唱していて、それを聞いているだけで心が落ち着いてきた。蝉ないてるのに心落ち着くなんて体験、初めて。テレビっ子でいつ何時もテレビの音がないと落ち着かないというオットが、自らテレビを消して川のせせらぎと虫の声に耳を傾けていた。宿に入ってからも色々と歩き回りたがる人なのに、窓辺に座って静かに本を開いていました。(そしてその姿を横目に萌えるツマ。ヘンタイ仕様)。すごいことです。絶対また行きます。紅葉したらまた見事だと聞きました。今度こそ、井上さんの本を持って。
     
一日目はラムネ片手に温泉街をぷらぷらし、釣堀でマス釣り。釣ったマスを調理してもらって、ビールで乾杯。先にも述べたお宿でお風呂に入ったら、湯上りに生ビールが出てきた。どうなのこのサービスは。どうしても牛を食べたい人のリクエストで夕食はこうべうしのすき焼き。日本酒が進むし。調子に乗ってこうべうしの握りを追加したら、動けなくなった。簡単に1kg肥えた。
二日目、ゆっくりチェックアウトしてロープウェイで六甲山へ移動。このロープウェイが、どんな遊園地のアトラクションよりスリリングなんじゃないかと思ったくらい怖かった。標高ん百メートルのところを12分間も吊られるんだよ。わたし高所恐怖症なんだよ。でも眺めは最高だよ。六甲山は観光スポット満載だけど、宿でゆったり過ごした名残でもうええんちゃうということになって、昼すぎには引き上げた。でも勿体ない気はしなかった。また行こうという楽しみを残し、いい旅であったという充足感で満たされ、下山。
やっぱり山の上はすずしくて、鳴いている虫も違うし、花も元気に咲いているし、そよいでいる風が違う。何よりも都会の音から離れただけで、涼しかった。ちょっとした暑さにも疲れない体を作って、次は虫の声をききながらしみじみ歩きに行きたい。