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2016.1.6以前の記事はダイアリーのものです。

死の床に就いた時、枕元に置く7冊(2010年版)

2010年中読書メーターに「読了」とした本、366冊。だいたい1割が漫画だと思います。図書館通いが過ぎると家族からクレームの嵐の一年でした。好きなこと、楽しいこと。それは多分に後ろめたさがあるからこそ尚楽しい。そんなこと、ありませんか。
このエントリのタイトルは、小川洋子さんのエッセイ博士の本棚の一編から拝借しました。今年も行きます、2010年心に残った本。順不同。

  • 青春の頃を思い出した1冊。
    アンネ・フランクの記憶 (角川文庫)

    アンネ・フランクの記憶 (角川文庫)

    容赦なく、アンネの暮らした第二次世界大戦の時代の空気を運んできてくれた。初めて「アンネの日記」を読んだのが中学生の頃。小川さんと同様アンネがキティと過ごし始めたのと同じ年代。この本から広がる空気と自分の中学時代の風景とを同時に思い、いてもたってもいられなくなった。いつか絶対、アウシュヴィッツに行くんだ。
  • 美味しすぎて幸せだった3冊。
    タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)

    タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)

    和菓子のアン

    和菓子のアン

    八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

    八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

    私は美味しいものが大好きです。特別珍しい食材を使っていなくても、それを届けてくれる人の気持ちも味わう幸せを大事にしたい。ここに揚げた3冊を読んで、その作家さんを一瞬にして好きになりました。
    近藤さんのこの作品で、もっとこの店に通いたいと思いました。
    初めて読んだ坂木さんの作品がこれで、他の作品を遡っていると互いがすこーしずつリンクしていて、頭の中で一つの大きな街が出来上がっていく様子を愉しんでいるところ。
    みをつくしのシリーズはこれからどう広がっていくのか、澪は、野江ちゃんはどうなるの、を温かく見守りたいと思っている。
  • それでも明日に向かっていく1冊。
    刻まれない明日

    刻まれない明日

    読み方は人それぞれだと思いますが、私はこれが大震災後の復興を描いている作品なのでは、と思いました。自然と、前作「失われた町」は災害そのものを描いている、と。15年前に多くの人を亡くした地に住む私にとって、スルーできない問題。甘くてあまくて直視するのが恥ずかしいようなものもありましたが、そういう人の「優しさ」こそが、人を支えるのだと気付いた、良作。
  • もっと読みたい!でも!な1冊。
    Story Seller (新潮文庫)

    Story Seller (新潮文庫)

    贅沢な一冊でした。きっと何度も読みたくなるだろうと思い、即刻買った。私、短編・中編はどちらかというと苦手なのですが、今もっとも勢いのある作家ばかりを集めました!という編集のパワーはすごかった、裏切らなかった。近藤さん・米澤さんと出会ったのもここで。ほんと、いい時間をありがとうでした。毎年、年に2回くらい発行して欲しい。
  • やっぱり今年もスキだった、1冊。
    ロードムービー

    ロードムービー

    辻村さん。最新刊を除く全作読了し、全作品のキャラクターの繋がりがひと段落したのかな、という印象なのだけど、もっと驚かせてくれるのでしょう(期待)。この人の本を読んで、「ああこれは、あのときの子か!」という驚き・発見の楽しみがあるのだけど、それ以上にどのキャラクターもしっかりと丁寧に「過去」を描写されるので過去の作品に新たに厚みを加えられて、どんどん再読したくなるという衝動が止められません。今年も注目していきます!

さて、いかがですか。アナタの2010年ベスト本、教えてください。がんがんトラバまってます!